MoGoとFuegoを対戦させてみた
[以前の関連記事] : 囲碁思考エンジンFuegoについて調べてみた
以前Windows上で上手くいかなかったMoGoとFuegoの(連続)対戦を、Linuxで試してみました。今度は成功です。
Sylvain GELLY’s Home Page
http://www.lri.fr/~gelly/MoGo.htm
Fuego
http://fuego.sourceforge.net/
MoGoは、こちらページの’MoGo on linux’のリンクからダウンロードしてきました。碁盤サイズごとに
--9 --time 10
--13 --time 10
--19 --time 10
と実行時にオプションをつけています。--timeオプションは2つのソフトの時間のバランスをとるためにつけました(バランスがとりきれてませんが…(笑))。Fuegoはソースコードをダウンロードして自分でコンパイルしました。バージョンは0.3.2、実行時のオプションは何もつけていません。使用したPCのOSはCentOS 5.3、CPUはAthlon X2 BE-2400。それぞれの碁盤サイズごとに、先後を換えて10局ずつ計20局対戦させました。コミは6目半。カッコ内は、一局あたりの平均消費時間です。強さを調べるのにはちょっと対局数が少ないですが、時間がかなり掛かるので、このあたりで勘弁してください…
9路盤 | MoGo(179.6sec) 10勝 – 10勝 Fuego(174.5sec) |
13路盤 | MoGo(361.1sec) 13勝 – 7勝 Fuego(448.0sec) |
19路盤 | MoGo(763.3sec) 13勝 – 7勝 Fuego(908.2sec) |
Fuegoが思ったより強くて驚きです。碁盤サイズが小さい方が得意なんでしょうか? 大会などに出ているMoGoは、今回のバージョンよりもたぶんもっと強いんだと思いますが、Fuegoもこれから期待できそうです。ちなみに対局結果は全て中押しでした。
最後に、19路盤の棋譜をMoGoが勝ったのとFuegoが勝ったのと1つずつ置いておきます。たくさんあった棋譜の中からこの2つを選んだのには、特に意味はありません。
[黒]MoGo vs [白]Fuego : 黒(MoGo)中押し勝ち
[黒]Fuego vs [白]MoGo : 黒(Fuego)中押し勝ち
[以後の関連記事] : 第14回コンピュータオリンピック