第23回世界コンピュータ将棋選手権
本日、5月3日から第23回世界コンピュータ将棋選手権が開催されます。
第23回世界コンピュータ将棋選手権
http://www.computer-shogi.org/wcsc23/
今年の見どころは、
<一次予選>
1.Floodgate で大活躍!「NineDayFever」は、選手権でも活躍するか?
2.今年こそ参加するか?「N4」(旧:大将軍、一昨年前のオープン戦で大暴れ!)
3.芝浦将棋の流れを汲む「芝浦将棋Jr.」はどこまで活躍するか?
4.女流棋士2名参加の「メカ女子将棋」は台風の目になるか?
<二次予選>
5.二次予選から登場するシード組は、レベルの違いをみせつけるか?
6.昨年新人賞を獲得した「Sunfish」は初の決勝進出なるか?選手権直前のイベントで活躍した「Apery」はどうか?
7.昨年は二次予選で苦杯をなめた元祖「Bonanza」は巻き返しなるか?
<決勝>
8.2000-2001年以来連覇はないが、「GPS将棋」の連覇はなるか?
9.「激指」「YSS」など優勝経験プログラムの活躍は?
10.昨年、上位プログラム「ツツカナ」「ponanza」「習甦」は、今年も優勝争いを盛り上げるか?!
とのことです。
去年は、「長い将棋の歴史上、最高の棋譜が見れるかもしれないイベントです」と書きましたが、今年は、「長い将棋の歴史上、最高の棋譜が見れるイベントです」としておきます。とりあえず個人的な興味は、GPS将棋の上を行くソフトがあるのかどうかでしょうか?
[追記 2013/5/6]
今年の優勝はBonanza。衝撃的な(そして感動的な)結末でした。世界コンピュータ将棋選手権が今後、何年、何十年続くのかは分かりませんが、いつかこの大会が無くなる時に、みんながその長い歴史を振り返り、「ああ、ここがハイライトだったね」と口にする、そういう瞬間だったと思います。現在のコンピュータ将棋の発展の、多大なる貢献者である保木さんの手に、優勝が転がり込んできたのは良かったんじゃないでしょうか?
個人的に感動したもうひとつの対局が、同じく決勝7回戦のYSS対習甦戦。そこまで決勝未勝利だったYSSが最後に意地の1勝を挙げました。YSSは22回連続の決勝進出(!)だそうで、山下さんの続けてこられた努力には、ただただ頭が下がるのみです。
「コンピュータは名人を越えたのか?」というのが、今年の大会の大きなテーマだったと思いますが、うーん、やっぱりもう超えてるかな? Bonanza対渡辺戦というリベンジマッチを、ぜひ番勝負で見たいですね。