コンピュータ対プロ棋士の9路盤対決 第2弾

2012.11.25  |  Zen, 囲碁

本日11月25日(というか、もうまもなく)、以前行われたコンピュータ対プロ棋士の9路盤対決の第2弾が開催されます。

コンピュータ囲碁がプロ棋士に挑戦 第2弾!
http://entcog.c.ooco.jp/entcog/event/event20121125.html

蘇耀国八段、大橋拓文五段、一力遼二段とプロ棋士の面子がすばらしいですね。ニコニコ生放送でライブ中継もあります。

「コンピュータ囲碁がプロ棋士に挑戦」~九路盤ガチンコ対決~ 第2弾 – ニコニコ生放送
http://live.nicovideo.jp/watch/lv115455271

[追記 2012/11/25]
結果はプロ棋士の6戦全勝でした。9路盤6局だけでどうこう言うのもちょっとあれですが、なんかZenは少しおかしかったですかね? 9路盤のあんな後ろのほうで間違えるのは、やや不可解な気がしました。加藤さんは「整数のコミがもしかしたら…」みたいな話を少しされていました。あと、今回はオープニングブックは使ってなかったようです。プロ棋士の人選は本当に本当に良かったと思います。

[追記 2012/11/26]
昨日の棋譜を天頂の囲碁3でいろいろと検討させていたのですが、プロ棋士が悪手だと指摘した手をことごとく選んでしまいますね… もちろん今のZenと天頂の囲碁3を同一視することはできませんが、この2つは兄弟なのだなあとなんか感心してしまいました。昨日はZenが間違えやすい碁形にたくさんなったかもしれませんが、設定が特別おかしかったとかではなさそうです。

一例を示すと、第三局の対蘇耀国八段(黒番)戦。

天頂の囲碁曰く、28手目は絶対H2だそうです(実は26手目でもかなりの確率でそこに打ちたがります)。これはどうやら次の黒H3が見えてないからのようで、29手目の黒番を考えさせても候補手にほとんどと言っていいほど出てきません。そして、30手目のH4の時に評価値がだいぶ下がってしまいます。

しかし、9路盤のこれだけ最後のほうで、自分の打つ手の隣をろくすっぽ考えないというのはどうなんでしょうか? 読みの幅が少し狭すぎるような… このあたり19路盤と9路盤で設定をあまり変えてないのかもしれませんね。ちなみに、加藤さんが「プロ棋士に予想外の手を打たれたときに、Zenがそれを悪い手だと判断することは無かった」というようなことを言われてました。あと、コミを半目足したり引いたりしても傾向は変わりませんでした(まあ、天頂の囲碁3でやっててもなんですが…)。

大橋先生が6連勝できた理由を聞かれて、「9路盤を研究したこと」と、「Zenを研究したこと」と、「運」だと言っておられましたが 、個人的には一つ目の「9路盤を研究したこと」が一番大きいのではないかと思います。今まで9路盤で人間が負けた時はこれがちょっと足りなかったように思います。

2 Comments »

  1. もうご存知かもしれませんが、
    コンピュータ将棋や囲碁の掲示板に以下のような記述がありました。
    http://524.teacup.com/yss/bbs/2065

    静岡県民 - 2012/11/26 21:18

  2. 天頂4(強さ5段)でやってみましたが、
    28手目はH4に打ちます。
    この後の最善手は僕の力ではわからないのですが、
    天頂の検討モードを使うと白の一目半勝ちになります。
    http://igomeijin.blog85.fc2.com/blog-entry-81.html

    チャーリー - 2013/02/12 15:20

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