Yahoo!と囲碁ガール

かなりいまさらな話ですが、先々月の10月24日(か23日)、Yahoo! JAPANのトップページのニュースがいろいろ載っている欄に、「囲碁ガール」がうんたらかんたらというのが出てました。その時のリンク先のページは今はもう消えているみたいなんですが、そのリンク先のページに載っていた記事自体はこちらです。

“囲碁ガール”が増殖中! 知られざる囲碁の魅力とは? | web R25
http://r25.yahoo.co.jp/fushigi/girlscolumn_detail/?id=20111020-00021797-r25

そして、先々月のCOSUMIの(Google Analyticsで言うところの)ユーザー数の推移がこれです。

「囲碁ガール」と「COSUMI」にそこまでどんぴしゃな関連性があるとは思いませんので、Yahooすごいとしか言えません…

NATIVE INSTRUMENTSのKOMPLETE AUDIO 6を買ったのでRMAAしてみた

2011.12.11  |  ハードウェア, 音楽  |  Comments (0)

キャンペーンかなんかでちょうど安くなっていたので、NATIVE INSTRUMENTSのKOMPLETE AUDIO 6というUSBオーディオインターフェイスを買ってみました。

KOMPLETE AUDIO 6 | NATIVE INSTRUMENTS : PRODUCER
http://www.native-instruments.com/#/jp/products/producer/komplete-audio-6/

とりあえず、RMAA(RightMark Audio Analyzer)やってみました。設定は、OUTPUT 1/2からINPUT 1/2へのループバック、OUTPUTのボリューム最大、INPUTのゲイン12時、16bit/44.1kHzです。

http://www.perfectsky.net/misc/20111211.html

結構いろいろな設定で試してみたのですが、これより大幅に良い結果になることはありませんでした。まあ、概ね良好な数字だと思います。実際に聞いた感じも十分満足できる音質です。

入出力もたくさん付いてて、筐体の質感も良い感じ。今の値段なら十分お買い得だと思います。が、良いことばっかり書いてもあれなので、気になった点をいくつか箇条書きにしていくと、

  • 私が何か勘違いしているだけかもしれないけど、RMAAでサンプリングレートを44.1kHzから上げると、上の方の周波数帯から結果がおかしなことになる
  • ものすごく小さい音でだけど、一度だけ、入出力に合わせて筐体が鳴いていた
  • たぶんその時の設定が悪かっただけだと思うけど、一度だけ、プチプチノイズが出てた

NATIVE INSTRUMENTSのサイトには、動作環境としてWindowsではWindows 7しか書かれていませんが、説明書にはVistaとXPの記載があって、実際私はXPで使えています。

この手のデバイスはよく分からないことがたくさんあって難しいです。そして、GUITAR RIG楽しいです(笑)。

[追記 2011/12/16]
NATIVE INSTRUMENTSのこちらのページでは、ドライバとソフトウェア・アップデートは近日公開!!となってますが、別のページに新しいドライバとファームウェアがちゃんとあったりします。

NATIVE INSTRUMENTS : Support : Updates : Drivers & Other Files
http://co.native-instruments.com/?id=freeupdates

YAMAHAのモニタースピーカーMSP3の中を覗いてみた

2011.11.25  |  ハードウェア, 音楽  |  Comments (4)

今回はYAMAHAのモニタースピーカー、「MSP3」について書いてみたいと思います。このサイトはPCやインターネット関連の話題のみを扱うことにしているので、このアナログなスピーカーの話は微妙なところなんですが、私もそうですがPCのモニターの横に置くことも多いだろうということで(笑)、まあいいかな?

MSP3 | スピーカー | 製品情報 | ヤマハ プロオーディオ
http://proaudio.yamaha.co.jp/products/speakers/msp3/

このスピーカーを手に入れたのは10年近く前だと思うのですが、そもそも発売になったのが、ちょうど10年ぐらい前らしいので、比較的出てすぐに買ったことになります。他にもう少しまともな再生環境があったので、このスピーカーで本格的に音楽を聴くことはあまりなかったのですが、先にも書いたように、PCのモニター横のスピーカーとしてずいぶん活躍してくれました。私が買った時は、ペアで35,000円ぐらいはしたと思うのですが、今は25,000円を切るようです… コストパフォーマンスはかなり良いと思います。

で、そんなお気に入りのスピーカーなんですが、買い換えたいなと思いまして(笑)、ウェブでいろいろ見ていたんですね。そしたらこんなMSP7 STUDIOの内部写真を見つけたわけです。

http://www.midifan.com/modulearticle-detailview-1431.htm

そして、これを見てしまうと自分のMSP3も開けたくなるわけです(笑)。

ということで、ここから先はMSP3をちょっとだけ分解してみた話になりますが、めんどうなので内部の写真も回路図もありません。ごめんなさい。また、予め書いておきますが、私は電気回路についてもあまり詳しくありませんし、単純に見間違えてる場合もあると思います。そういうつもりで、以下は読んでください。

まず、背面のネジを外します。たくさんありますが、大きな7つのネジだけでOK。そのまま後ろに引っ張るようにして背面のパネルを取り出します。さらに、スピーカーユニットと接続されているケーブルのコネクタをメインの基板から外し、もう少し中が見えるように開きます。今回はそれ以上は分解はしていません。その状態から分かる範囲を見ていきます。

開けてまずさっきのサイトの写真との違いで気付くのは、吸音材がほとんど入っていないことです。一番上部に申し訳程度にあるだけ。と言うより入れるスペース自体がほとんどありません。中はなんだかごちゃごちゃと狭いです。

電源周りは、トランスがあって、整流されて、35V4700uF*2(ニッケミのSMG。これ以外の電解コンデンサもたぶん全部ニッケミ)で平滑された正負の電源がまずあって、それがパワーアンプと、正負15Vを作る2つの三端子レギュレータに供給されています。三端子レギュレータは78L15と79L15なので、最大でも100mAまでしか流せないやつですね。さっきのサイトの写真にあるような大きなのじゃなくて、ヒートシンクも付けられない小さいのです。

入力の辺りは、この状態ではちょっと見えにくくてよく分かりません。

パワーアンプはナショセミのLM1875っていうICが使われています(けっこう有名なICらしい)。これを見て初めて気づいたんですが、このスピーカーはバイアンプじゃないんですね。ここ最近、「MSP5がいいかな」とか「いっそのことMSP7かな」なんてことばかり考えていたので、このスピーカーもバイアンプな気になってました(笑)。LM1875の電源ピンのそば(というより先ほどの三端子レギュレータのそばか)には、パスコンとして0.1uFのコンデンサ(積セラみたいなやつなんですが、104のわりにはややサイズが大きいような気がします。ニッセイのMMTっていうフィルムでしょうか?)が、基板の裏側からなんだか危なっかしく取り付けられています。こういう実装しかだめなんでしょうか?

で、このICからの出力がリレーをひとつ通って、そのままツイーターとウーファーへ送られています。ということで、スピーカーネットワーク回路はまだこの先のようなので、奥のスピーカーユニットの方を覗いてみると、ツイーターには電解コンデンサが1つ付いていますが、ウーファーの方には何も付いてません。うーん、そんなもんかな? ちなみにMSP5 STUDIOは24dB/oct、MSP7 STUDIOは30dB/octでツイーターとウーファーがクロスオーバーするようです。別にスパッと切れてたら良いってものでもないし、そもそもあちらはスピーカーユニット直前のパッシブな回路ではないので、比較するのはちょっとなんですが、商品名に”STUDIO”の文字が付くか付かないかは、結局このあたりなんでしょうね。ウーファーのサイズとか、最大出力とかだけの話ではないなと思いました。そういうわけなので、MSP3を購入予定の人は、もう少しお金をためてMSP5を買いましょう(笑)。

ツイーターに付いている電解コンデンサは、表示がかなり見づらいんですが、たぶん4.7uFだと思います。フィルムに交換できなくはない容量ですが、交換するならツイーターを一度箱から外さないとだめだと思います。

個人的には、それなりに熱くなるであろうパワーアンプICのそばに置かれている、平滑用の電解コンデンサを交換してみたくなりました。このスピーカーの内部の熱のこもり具合がいまいちわからないんですが、そろそろへたってきててもおかしくないと思います。でも、見た目は特に問題無さそうでした。

[追記 2011/12/13]
適当なのが家に転がっていたので、三端子レギュレータの二次側に付いている平滑用の電解コンデンサ、100uF*2を交換してみました。まず30分ほどそこそこ大きな音量で音楽をかけて、その後できるだけすばやく開けて中の温度を調べてみたのですが、一番大きな電解コンデンサがややぬるくなっているだけで、それ以外はパワーアンプICやそのヒートシンクさえも、ほとんど全くといっていいほど熱を持っていませんでした(LM1875は効率がいいのかな?)。そういうわけなので、やる前から交換する意味はあんまりないだろなと思っていたんですが、実際外したコンデンサを家に転がっていた測定器(いろいろ転がっているな(笑))で測ってみても、全く容量抜けはおこしてませんでした。当然ながら、音を聞いても何の違いも分からず…

これで終ってはちょっとつまんないので、もうひとつ実験。サウンドハウスのMSP3のレビューに、ウーファーに付いているスピーカーグリルが簡単に外せると書いてあったので、それを試してみました。スピーカーグリルは、どこかに引っかかっているとかではなく、ただ単に刺さっているだけなので、手前に真っ直ぐに引っ張ってくれば外れます。肝心の音はというと、少しだけですが違いがありました。個人的には外した音の方が良く聞こえます。スピーカーグリルも含めてチューニングしてあるでしょうが、気分的にはこういう余分なものは取ってしまいたい。そして何より、溜まっていた埃を掃除できたのは大きい(笑)。これからはこの状態で使おうと思います。

第16回コンピュータオリンピック

2011.11.18  |  Fuego, MoGo, Pachi, Zen, 囲碁, 将棋  |  Comments (0)

本日11月18日から、オランダのTilburgで第16回コンピュータオリンピックが始まります。

Tilburg 2011 (ICGA トーナメント)
http://www.grappa.univ-lille3.fr/icga/event.php?id=43&lang=3

囲碁はMany Faces of GoとMogoが今年は出ないようですが、代わりにPachiが居ますね(なぜだか19路には出ないようですが…)。

[追記 2011/11/26]
9路盤、13路盤、19路盤ともZenの優勝でした。現在、天頂の囲碁3を注文中なんですが、それがご祝儀です(笑)。基本的にZen、Steenvreter、Pachiの順で成績が良かったようです。最初そうは書かれてなかっただけで、Pachiは結局19路盤にも出たんですね。

次は、「第5回UEC杯コンピュータ囲碁大会」が12月3日から行われます。

第5回UEC杯コンピュータ囲碁大会
http://jsb.cs.uec.ac.jp/~igo/

Pachiのこと書くのを忘れてた

先日、このサイト内でまだ一度も「Pachi」という単語が使われてないことに気づき、めちゃくちゃ驚いてしまいました。ということで今回はこのすごく強いオープンソースの囲碁ソフトの紹介です。ちょうど9.00という新しいバージョンがリリースされたばかりです。

Pachi: Software for the Board Game of Go / Weiqi / Baduk
http://pachi.or.cz/

Pachiは、かなり以前からKGSでよく見かけたりしたのでそこそこ有名なソフトだと思います。そして、オープンソースのプログラムの中ではたぶん最強でしょう(少なくとも19路盤では間違いないかと)。この周俊勲九段との7子局とかけっこうすごいです。

いつかCOSUMIでもお世話になることがあるかもしれませんが、碁盤サイズが小さいとFuegoもかなり強いんですよね。

15路盤で置き碁もできるようにしてみました

COSUMIの15路盤で置き碁もできるようにしてみました。

オンライン囲碁ゲーム COSUMI
http://www.cosumi.net/

置き碁といっても黒番しか持てませんので、石を置かせたい時は適当な回数最初にパスしてください。1ヶ月ぐらいしたら、この置き碁の対局用の定石をちゃんと作ってみたいと思います。今はとりあえずの分しか用意できてません。

それから、純碁のルール解説のページも作ってみました。まあこっちのページを削り倒しただけなんですが…

http://www.cosumi.net/jungolearn.html

[追記 2011/11/12]
置き碁用の定石をとりあえず一回アップデートしました。1ヶ月後ぐらいにもう一度やると思います。

[追記 2011/12/23]
もう一回アップデートしました。できるだけ早い内にもう一度やります。

定石アップデート 9路盤-30693局面 11路盤-18776局面 13路盤-19523局面 15路盤-20285局面

COSUMIの定石をアップデートしました。今現在、9路盤が30693局面分、11路盤が18776局面分、13路盤が19523局面分、15路盤が20285局面分です。

オンライン囲碁ゲーム COSUMI
http://www.cosumi.net/

当初、かなりあやしかった5路盤も、COSUMIで打たれた棋譜を見ている限り、今はもうかなりまともになっているようです。

天頂の囲碁3

2011.09.08  |  Zen, 囲碁  |  Comments (0)

[以前の関連記事] : 天頂の囲碁2, Zenが商品化されるらしい

天頂の囲碁3が出るようです。Amazonのページによると、発売予定日は2011年9月30日とのこと。

圧倒的な強さが武器の「天頂の囲碁」シリーズ、その最新作です。進化はますます加速し、最高棋力は前作よりさらに上がり「四段」。前作との対戦勝率は76%です。対プロの公開対局では、従来厳しいとされていた6子の手合で連戦連勝。特に周俊勲九段を6子で破った一局は多くの囲碁ファンを驚かせました。さらに2011年8月には、対プロで初めて5子の手合で勝利を収めました。プロ対局の観戦のお供に最適な新機能「検討モード」も搭載しています。マニュアルはゲーム中「ヘルプ」メニューに収録。

私も、今回のバージョンは買う予定にしています。良い先生になってくれるんじゃないかと今からちょっと楽しみ。

[追記 2011/12/10]
天頂の囲碁3買いました。すごく楽しいので、もうすでに50局(!)ぐらい打ってしまった… 以下、気づいたことなど簡単に書いてみます。ちなみに、私の棋力はKGS 2kです。

最初に四段と一局打ちました。予想通り負けました(笑)。ただ、意外なことにどうにもならないような感じではありません。その後、レーティング戦というのを5級(デフォルトがそうだった)から始めて今に至るのですが、今現在三段です…(しかも直近9連勝中) こんなに勝ててしまうのには、いくつか理由が考えられますが、なんにせよ、棋力四段というのはちょっと「看板に偽りあり」な気がしなくもないです。まあ、昔のソフトはもっと大嘘つきでしたが…(笑)

棋風はKGSのZenと特に変わらない印象です。結構自然な感じですが、コウと攻めあいでやっぱりおかしくなります。それと、これもKGSで見てた時から気になっていたんですが、弱い棋力のやつはものすごく石音のする方に打ってきます(こっちの手についてくる)。なので、車の後押しみたいなのがものすごく多いです。それから、次に書くことに関係してきますが、強い棋力の設定ほど、(必ずしも良い手とは言えない)突拍子もない手を打ってきます。

思考時間は十分早いと思います。CPUはAthlon X2 BE-2400で、四段でも1手長くて5秒ぐらい。全くストレスを感じません。ただ、このリソース消費量にはちょっと不思議な点があって、1手打つのに掛かる時間とタスクマネージャを見た感じ、6級~二段ではほとんど同じなんですよね(微妙に6級の方が二段より重い?)。どうやら、この範囲は単純にプレイアウト数で強さを変えてるとかではないみたい… さらに、三段も二段の3倍弱、四段も三段の2倍強、ぐらいしか考えてないように見えます。よくは分かりませんが、そんな程度で普通1子も強くはならないと思うので(なるんだったら四段と言わず、六段ぐらいまで設定を用意できちゃいますよね。このレベルのモンテカルロ囲碁はリソース10倍で1子というのを、どこかで見たような…)、少なくとも三段以下はある程度積極的に、強さ(動作の軽さ)を捨てて人っぽく打たせようとしてるんじゃないかと。先ほど書いた、「弱い棋力の設定ほど石音のする方に打ってくる」っていうのもたぶんこのあたりに関係してて、KGSで見た時は少ないリソースで良い手を打たそうとするとああなるのかなと思ってたのですが、そうではないような気がします。

対局後にwin rate(評価値)の推移が見れるのはとても良いのですが、どうせならもう少し拡張してCOSUMIの悪手指摘機能みたいなのをつけてもらえると最高です。局後の検討時に、スクロールさせながら数字を追って、どこで悪くしたか自分で調べるのはめんどくさい… 次のバージョンではぜひこれを検討してください。お願いします。

石音は6つも入っているのにどれもいまいち… 速攻でCOSUMIのに差し替えました。たまに「ボフッ」とかいってまともに鳴らないけど(笑)、個人的にはこっちの方がだいぶましです。

全体的にはとても良い商品だと思いました。すでに、1子ぐらい強くしてもらったような気がするし、私は購入して大満足です。

4GB2枚 2480円

2011.08.27  |  ハードウェア  |  Comments (0)

メモリがありえないぐらい安いです。PC3-10600 4GB2枚組の最安値は2480円だそうで…

AKIBA PC Hotline! : PC3-10600 4GB×2枚組みセットの価格推移グラフ
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20110827/graph/gi_j8p10_4g2.html
AKIBA PC Hotline! : PC3-12800 4GB×2枚組みセットの価格推移グラフ
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20110827/graph/gi_jap12_4g2.html

AKIBA PC Hotline! メモリ最安値情報の「1MB単価」の欄は、いいかげんもう一桁増やさないとだめじゃないでしょうか?(笑)

以前、今回の記事と似たようなことをこのブログに書いたような気がしたので調べてみたら、6年以上前の記事を発見! その時は512MBが4000円だったとのこと。そしてそれが信じられないような値段だったみたい… 時が経つのは早いですね。

サウンドオフと2回クリックの機能を付けました

COSUMIに、サウンドをオフにする機能と、手を打つ時に1回ではなく2回クリックして初めて確定されるようにする機能を付けてみました。碁盤の右上に小さなボタン(というか文字)ができています。

オンライン囲碁ゲーム COSUMI
http://www.cosumi.net/

サウンドオフは、どうせならもっと早くやっておけばよかったかもしれません(あまりごちゃごちゃさせるのは好きではないんですが…)。2回クリックは、最近ものすごくアクセスが増えているスマートフォンでの操作性を考えて付けてみました。これで多少は遊びやすくなったのではないでしょうか? よくアンドゥができる囲碁ソフトがありますが、そんなの囲碁じゃないって思うのと、サーバサイドが絡むと一気に話がややこしくなるので、この形にしました。個人的にはこれで十分だと思います。

あとそれから、Fuegoの考える手に対して簡易的なダイナミックコミも導入してみました。具体的には、前の手を考えた時に返ってきたwin rateに応じて調整したコミで、その次の手を考えさせるようにしました。別に、Fuegoのソースコードをいじったとかそんな高級な話ではありません。この改良で強くなったり弱くなったりはほとんど無いと思いますが、9路盤~13路盤の手が少し自然になっているかもしれません。

それ以外にも、今回はいろいろと細かいところを修正したはずなのですが、もうよく覚えていません(笑)。

Zenはどれくらい中央志向か?

2011.08.04  |  Zen, 囲碁  |  Comments (2)

ここ最近、KGSでいろいろなバージョンのZenが打ってます。とにかくどいつもこいつもめちゃめちゃ強く、Zen19BSは今現在6dですし(ごめんなさい。Zen19BSは人間です! しかもZen19BSじゃなくてzen19BSです。ほんと何言ってんだろ…)、Zen19Sは、昨日のEuropean Go Congress 2011のイベントで、林耕三六段に5子で完勝してました。

そんなZenの対局をずうっと見ていると、相も変わらず凄まじい中央志向なので、数字にすると一体どれくらいなのか、ちょっと調べてみました。

初手から50手以内に打たれた場所の高さあたりの回数をグラフにしてみます。まず、Zen19Sの黒番白番12局ずつ計24局分の対局です。比較できるように、Zen以外のKGS3d~5dの対局のグラフも付け加えました。

Zen19Sがはっきりと高くなっていて、さらに対戦相手も少し下に押し下げられているのが分かります。

さらに、参考までに武宮先生(笑)も調べてみました。

対戦相手が違うので同じように比較はできませんが、先ほどとほぼ似たような傾向が見られます。ちなみに、「KGS3d~5d」のほうが「プロ棋士」より平均して0.2線ほど石が高めです。

最後に、Zen19Sと武宮九段を重ねてみます(繰り返しますが、対戦相手が違うのでなんですが)。

びっくりするぐらいの一致をみました(笑)。Zenは平均4.05線、武宮九段は同じく4.06線。Zenは武宮宇宙流ということでいいかな?

祝100万敗!

COSUMIが100万敗を達成しました!

オンライン囲碁ゲーム COSUMI
http://www.cosumi.net/

現在、3000敗/日、COSUMIが打つ手が40万手/日ぐらい。始めたころを思うと、考えられないような数字です。もしいつか、1000万敗までいくようなことがあったら、もう涙が出ちゃいますね。1億敗までいったら、たぶん心臓が止まると思います!(笑)

あらためて、GNU GoとFuegoの開発者の方には、心より感謝です。

7路盤スペシャルバージョンの定石を公開します

[以前の関連記事] : 7路盤スペシャルバージョン

COSUMIの7路盤スペシャルバージョンの定石を公開したいと思います。本当はもう少しちゃんとしたのができてからにしたかったのですが、なかなか終らないので… これからはアップデートするたびに随時公開していきます

7路盤スペシャルバージョン
http://www.cosumi.net/seven.html

まずはSGFファイル。

http://www.perfectsky.net/misc/kifu/seven-20110608.sgf
http://www.perfectsky.net/misc/kifu/seven-20210610.sgf

ここにも貼り付けておきます。


Sorry, your browser doesn’t support WGo.js.

以下、注意点を箇条書きにしていきます。

  • Bad Moveというコメントがついている手は地を損する手(以下、悪手と呼びます)で、それ以外の手は地を損することのない手(以下、最善手と呼びます)です。悪手・最善手の区別に、コウ材の数や、人間が見て自然な手かどうかなどといったことは一切考慮されていません。COSUMIは最善手だけを打ちます。
  • 悪手となっている手が実際は最善手ということはほとんどないと思いますが、その反対に最善手となっている手が実際は悪手ということはけっこうよくあります。特に、一度悪手を打った後の手順中には多いです。
  • COSUMIでは手順ではなく盤面の形で定石を持っているかどうか調べています。例えば、黒A・白B・黒C・白Dという手順が入っていたら、黒C・白B・黒Aの手順でも白Dと打ちます。ただし、コウは考慮されます。
  • COSUMIでは対称形は考慮されます。
  • GNU Goの尻拭い的な手順がけっこうたくさん入っています。あまり気にしないでください。
  • 棋譜管理ソフトの操作ミスで明らかにおかしな手順が入っている時もあると思います。それもあまり気にしないでください。

一応、現在の7路盤解析の進捗状況はというと、まず、COSUMIが負けたけどまだ定石を修正できていない対局の棋譜が5000局分ぐらいあります。その内の半分ぐらいは、GNU Goが最後に勝手に転んでるだけの対局なのでどうでもいいのですが、残りの半分はちゃんと調べないといけないやつで、これがパターン数で本当にだいたいですが20パターンぐらい。ただ、主だった変化はもう出尽くした感もあるので、この20パターンさえ調べられたら一応終わりかなと思います。

ということで、今回はその中から、比較的やっかいなのを2つ紹介します。興味があったら調べてみてください(何人かでつつくと楽しいかもしれません)。そして、結果を教えてください!

とりあえず、7路盤を調べるならまずはこのサイト。

七路盤の研究
http://olive.zero.ad.jp/qin/7ro/

その1。


Sorry, your browser doesn’t support WGo.js.

先のサイトにはこの局面で、6-4にあてて、6-3に継ぐ手順が載っていますが、素人目には、3-5が良い所に見えてしかたありません(Fuegoもここを曲がりたがります)。単に曲がるのが良いのか、6-4に一本あててから曲がるのが良いのかはよく分かりませんが、最低でもどちらか一方は盤面9目ぐらいありそうに思えるのですがどうでしょうか? ちなみに、この形は7路盤調べ始めた時から、自分の中でラスボス的な扱いになっています(笑)。

その2。


Sorry, your browser doesn’t support WGo.js.

私にはまず気がつかない手なんですが、この局面で3-5にこすむ手があるようです。一見、ぬるく見えますが、この手がすごいのは、(相手から対称形で手を渡されたのに対し、さらに)相手に対称形で手を渡しているところで、白は右下半分だけで(左上半分だけで)、なにか手を捜さなければいけませんが、しかし狭い… この勝負どころで、選択肢がほとんどないのは白も怖いです。うーん、これは油断ならない手。一応、さすがにこの手は成立しないというのが私の予想なのですが、Fuegoに打ち次がせると黒の勝率もそれほど悪くないんですよね。ひょっとすると…

7路盤調べていていつも思うのは、「本当にちゃんと調べた人はいないんじゃないかな」ということです。盤面9目という話もまだ怪しい… でも自分が死ぬまでにはきっとはっきりするだろうと思うので、ちょっと楽しみです。

話が少しそれますが、こちらのサイトによると7×4では白は生きないけど、6×5なら生きがあるようです。面白いですね。ここまで来れば、6×6がコンピュータで解析されるのも、もう時間の問題でしょうか? できればそれまでに、ある程度しっかりした7×7の答えを出したいですね。人間様のすごさを見せてやる!(笑)

[追記 2021/06/13]
これからはアップデートするたびに随時公開していきますとか書いておきながら、ちょうど10年(!)ほったらかしにしてしまいました…(笑) 本当にすみません。上は現時点の最新版に、更新しておきました。今後は「できるだけこまめに公開する」とさせてください。

定石アップデート 9路盤-28937局面 11路盤-16976局面 13路盤-18127局面 15路盤-14549局面

COSUMIの定石をアップデートしました。今現在、9路盤が28937局面分、11路盤が16976局面分、13路盤が18127局面分、15路盤が14549局面分です。

オンライン囲碁ゲーム COSUMI
http://www.cosumi.net/

今回はとにかく徹底的に5路盤を修正しました。それ以外は微調整です。

あと、ごくまれに特に小さい碁盤サイズでコウの時にエラーが起こることがあった不具合も修正しました。

COSUMI APIを停止します

サーバの負荷がかなり増えてきたので、今月末の5月31日をもってCOSUMI APIを無期限停止します。

囲碁Web API 「COSUMI API」
http://www.cosumi.net/api.html

そもそも、COSUMI APIは負荷が高い時には正常にレスポンスを返さない仕様なので、今だって停止しまくりだったりするわけですが、「売り物が無いのに店を開け続けている」のはちょっとなんなので、こういうことになりました。

続けられなくてごめんなさい。もしも再開することがあったら(まずないとは思いますが)、その時は24時間いつでも使えるようにします。そうじゃないと、結局使いようがないと思います。

[追記 2011/6/1]
止めました。

第21回世界コンピュータ将棋選手権

2011.05.01  |  将棋  |  Comments (2)

うーん、1年経つのは早いですね。明後日、5月3日から第21回世界コンピュータ将棋選手権が開催されます。

第21回世界コンピュータ将棋選手権
http://www.computer-shogi.org/wcsc21/

第21回世界コンピュータ将棋選手権 ライブ中継
http://homepage.mac.com/junichi_takada/wcsc21/

第21回世界コンピュータ将棋選手権 – ニコニコ生放送
http://live.nicovideo.jp/gate/lv47425841

今年も、見どころがこちらに分かりやすくまとめられています。

1.「激指」の連覇で永世称号を得られるか?今季優勝すれば、通算5回となり、第2代永世選手権の称号を得ることとなる!(ちなみに初代永世称号は、「金沢将棋」)

2.昨年大活躍の「習甦」(選手権準優勝、Computer Olympiad準優勝)の初優勝なるか?

3.直前の4月のオープン戦でGPS将棋も破り1位となった「大将軍」の大活躍はあるのか?

4.「あから2010」をも凌ぐとも言われる「GPS将棋」のクラスタ並列化は功を奏すか?

5.決勝常連の本家「Bonanza」、Bonanzaライブラリー利用の”Bonanzaチルドレン”たちは猛威をふるうか?

6.ベテラン勢「大槻将棋」「YSS」「misaki」「竜の卵」らの巻き返しは?

7.毎年工夫を魅せる「ボンクラーズ」、将棋世界の連載でお馴染みの「Ponanaza」は、優勝争いに絡んでくるのか?

8.「稲庭将棋」(時間切れ勝ち狙い)のような特徴的なプログラムは登場するのか?「なのは」はまた、叫ぶのか?

9.初の試み「ニコニコ生放送」(ドワンゴさん)で、魅力をたくさん伝えちゃいます!(解説会のLIVE放送だけでなく、プロ棋士による詳しい解説やインタビューなども放映計画中!)

10.現地解説会も充実!コンピュータ将棋に造詣の深く、わかりやすい解説で定評のある勝又清和六段、新人王で注目の若手阿部健治郎四段のダブル解説。聞き手の竹部さゆり女流三段、中村真梨花女流二段も花を添えます!

「大将軍」ってソフトは参加をキャンセルされたようで、ちょっと残念です。あと、「なのは」はもちろん叫ぶと思います(笑)。

[追記 2011/5/3]
ニコニコ生放送はどうやら最終日だけらしい。とりあえず今日は、去年までと同じようにUSTREAMでライブ映像が見れます。

USTREAM: wcsc2011: 第21回世界コンピュータ将棋選手権.
http://www.ustream.tv/channel/wcsc2011

[追記 2011/5/6]
今年は「ボンクラーズ」の優勝でした。同じ5勝2敗の「Bonanza」は最後の対局に負けて惜しかったですね。全体的に実力が拮抗していたように思います。

GNU Goに純碁を打たせる

正直、COSUMIを始めるまではあまりそういう認識ではなかったんですが、「囲碁のルールは難しい」と感じる人は少なくないようです。囲碁を始めてみたいと思っても、一番最初のルール覚えるところでつまづいてしまうらしい… 囲碁のルールが「シンプル」なのは間違いないと思うのですが、必ずしもすべての人に「わかりやすい」とは言えないのかもしれません。ただ、難しく感じる原因が、囲碁のルール自体ではなく、人や書籍やウェブサイトなど、ルールを教えるものにあることも多い気がします。じゃあなぜそうなってしまうのかというと、それは囲碁のルールがムズカシイからで…

ということで「純碁」です。もうみんなで純碁をやりましょう!

王銘エン九段著「純碁」
http://park6.wakwak.com/~igo/golax/jungo/ohmei.html

みんなで純碁をやると決まったので(笑)、GNU Goにも純碁を打ってもらうことにします。ここからが今回の本題です。

まず、使えそうな起動オプションを探してみます。とりあえずこのあたりかな?

$ gnugo --chinese-rules --play-out-aftermath --capture-all-dead

これで打たせたのがこの対局。

ちょっぴり感じが出てますが、最後はもっと自分の地に石を埋めていってもらわないといけません。そこで、読めないソースコードを読んだふりして、少し分かった気になってみます。aftermath.cの952行目あたりに以下の赤字部分を追加します(以下、すべてバージョン3.8の話です)。

  /* Case 7.
   * In very rare cases it turns out we need yet another pass. An
   * example is this position:
   *
   * |.....
   * |OOOO.
   * |XXXO.
   * |.OXO.
   * |O.XO.
   * +-----
   *
   * Here the X stones are found tactically dead and therefore the
   * corner O stones have been amalgamated with the surrounding
   * stones. Since the previous case only allows sacrificing
   * INESSENTIAL stones, it fails to take X off the board.
   *
   * The solution is to look for tactically attackable opponent stones
   * that still remain on the board but should be removed.
   */
  for (pos = BOARDMIN; pos < BOARDMAX; pos++) {
    if (board[pos] == other
	&& (worm[pos].unconditional_status == UNKNOWN
	    || do_capture_dead_stones)
	&& (DRAGON2(pos).safety == DEAD
	    || DRAGON2(pos).safety == TACTICALLY_DEAD)
	&& worm[pos].attack_codes[0] != 0
	&& !is_illegal_ko_capture(worm[pos].attack_points[0], color)) {
      DEBUG(DEBUG_AFTERMATH, "Tactically attack %1m at %1m\n",
	    pos, worm[pos].attack_points[0]);
      return worm[pos].attack_points[0];
    }
  }
  
  for (pos = BOARDMIN; pos < BOARDMAX; pos++) {
    if (ON_BOARD(pos)
    && board[pos] == EMPTY
    && is_allowed_move(pos, color)
    && safe_move(pos, color)) {
      return pos;
    }
  }
  
  /* No move found. */
  return PASS_MOVE;
}

ちなみに、is_allowed_moveを付けておかないと、ごくまれに非合法な手を打とうとしてエラーになる時があるようです。で、これで打たせたのがこの対局。

おー、これは純碁っぽいですね。地を埋めていくのがなんだか面白い。ただ、何局も打たせて調べていると、次のような局面で左上の1目の地を埋めてしまうことが判明しました…(それはsafe_moveなのか?(笑))

しかたないので、かなり無理やりですが、先ほど追加したコードの前にさらに以下の赤字部分を追加します。

  /* Case 7.
   * In very rare cases it turns out we need yet another pass. An
   * example is this position:
   *
   * |.....
   * |OOOO.
   * |XXXO.
   * |.OXO.
   * |O.XO.
   * +-----
   *
   * Here the X stones are found tactically dead and therefore the
   * corner O stones have been amalgamated with the surrounding
   * stones. Since the previous case only allows sacrificing
   * INESSENTIAL stones, it fails to take X off the board.
   *
   * The solution is to look for tactically attackable opponent stones
   * that still remain on the board but should be removed.
   */
  for (pos = BOARDMIN; pos < BOARDMAX; pos++) {
    if (board[pos] == other
	&& (worm[pos].unconditional_status == UNKNOWN
	    || do_capture_dead_stones)
	&& (DRAGON2(pos).safety == DEAD
	    || DRAGON2(pos).safety == TACTICALLY_DEAD)
	&& worm[pos].attack_codes[0] != 0
	&& !is_illegal_ko_capture(worm[pos].attack_points[0], color)) {
      DEBUG(DEBUG_AFTERMATH, "Tactically attack %1m at %1m\n",
	    pos, worm[pos].attack_points[0]);
      return worm[pos].attack_points[0];
    }
  }
  
  for (pos = BOARDMIN; pos < BOARDMAX; pos++) {
    if (ON_BOARD(pos)
    && board[pos] == EMPTY
    && (board[SOUTH(pos)] == EMPTY
        || board[WEST(pos)]  == EMPTY
        || board[NORTH(pos)] == EMPTY
        || board[EAST(pos)]  == EMPTY)
    && is_allowed_move(pos, color)
    && safe_move(pos, color)) {
      return pos;
    }
  }
  
  for (pos = BOARDMIN; pos < BOARDMAX; pos++) {
    if (ON_BOARD(pos)
    && board[pos] == EMPTY
    && is_allowed_move(pos, color)
    && safe_move(pos, color)) {
      return pos;
    }
  }
  
  /* No move found. */
  return PASS_MOVE;
}

これで打たせたのがこの対局。

地の埋め方がなんだかいい感じに臆病になっています(笑)。

ところが、これでもうOKかなと思っていたら、さらに別の問題が判明しました。次のような局面で白石を打ち上げてくれません…

これは先ほどのコードを追加したからとかではなく、そもそもGNU Goはこの巨大墓場を打ち上げてくれないようです(そういえば、COSUMIでも打ち上げてないのを見たことがある(笑))。最初は「これは純碁として致命的!」と思ったんですが、よく考えたら致命的なのは中国ルールでも日本ルールでも同じようなもの。ただ、囲碁を知っている人が打てば、普通こんな局面にはなったりしないので別にあれですが、純碁を打つような初心者の人なら、こんな局面にだってしてしまうかもしれないし、このまま終局したらなにかと誤解しかねないのでちょっとやな感じです。で、なんとかならないかなといろいろ試したところ、この局面の後、黒パス白パスとなると、今度は打ち上げてくれることに気づきました(GNU Goの中で、一体何が起こったのかは全くわかりません(笑))。正確には、--capture-all-deadオプションと、黒パスか白パスのどちらかひとつでも最後に付いていれば(2手打ちになるけど)、GNU Goは打ち上げてくれるようです。

ということで、時間のある時にこのあたりを何とかまとめて、COSUMIでも純碁が打てるようにしたいと思います。ちなみに、今回のようなことをしても、切り賃を意識したような純碁的に良い手を打つようになったり、純碁でスコア計算をしてくれるようになったりはしませんので注意してください。あくまでも、最後に上手に地を埋めていってくれるようになるだけです。

[追記 2011/5/13]
COSUMIでも純碁が打てるようにしました。

http://www.cosumi.net/jungo.html

棋譜の最後にパスを付けると、取れないコウが取れるようになってしまうので(気づくのが遅い!(笑))、(盤面全体の)巨大墓場は、GNU Goを使わずに自前のコードで打ち上げるようにしました。なので、純碁以外の対局ゲームでも、今度からは巨大墓場を打ち上げます。少し賢くなりました。

節電にご協力ください

当面の間、COSUMIの囲碁対局ゲームを停止します。

オンライン囲碁ゲーム COSUMI
http://www.cosumi.net/

現在、政府や電力会社が節電を呼びかけていますが、その様な状況で、PCでゲームっていうのはないんじゃないかということです。ご理解ください。

また、他にも身の回りに不必要な電気の使用がないか、今一度ご確認ください。どうかよろしくお願いいたします。

私自身、今回のような判断が正しいものなのか確信は持てませんが、COSUMIと似たようなサイトの運営者の方が、熟慮のうえで追従してくださるのなら、とてもうれしく思います。

[追記 2011/3/22]
昨日21日、再開しました。本当にいろいろなことを考えた結果、このタイミングになりました。ご理解ください。

大橋拓文五段とコンピュータソフト4つの9路盤対局

2011.03.06  |  Fuego, 囲碁  |  Comments (0)

3月22日に電気通信大学で「世界四強コンピュータ囲碁がプロ棋士に挑戦!九路盤ガチンコ対決」というイベントあり、大橋拓文五段と前回のコンピュータオリンピック囲碁9路盤部門の1位~4位のソフト(MyGoFriend, Fuego, Erica, 彩)の9路盤対局が行われるそうです。

コンピュータ囲碁がプロ棋士に挑戦!
http://entcog.c.ooco.jp/entcog/event/event_igo.html

Fuegoが台湾の周俊勲九段に9路盤で勝ったのが1年半ほど前(これがコンピュータがいわゆるトッププロに9路盤で勝った最初に対局ですよね?)。コンピュータ囲碁はあれからさらに強くなっているはずなので、ちゃんと準備してこられたら大橋五段も4つとも勝つのはちょっと難しいと思いますが、逆にこれで勝ったらかなりかっこいいと思います。

面白そうなイベントなので、ぜひライブ中継していただけたらと思うのですが、やらないんでしょうか?

[追記 2011/3/22]
このイベントは中止となったようです。状況を考えればしかたありませんね。

石が出てこない

COSUMIの対局リプレイ時に、ごくまれに石の表示がおかしくなることがあったので修正しました。

オンライン囲碁ゲーム COSUMI
http://www.cosumi.net/

ちょっとややこしいのですが、「石が取られた後、その石が取られた場所の内、上下左右に石が無い所に打つと、その打った石が表示されず無いものとされる」って感じでおかしくなってました(こんなのの最後に打たれた黒石なんかが出てこなかった)。ちなみにこの不具合は、対局リプレイの時だけ話で、対局中は問題ありませんでした。

このバグはかなり以前から存在していたと思うのですが、何で今まで気づかなかったんでしょうねえ…

一色碁

作ってってコメントをこのブログにいただいたので、COSUMIに「一色碁」の対局ゲームを作ってみました。ていうか、目隠し碁を作った時にいっしょに作っておけば良かったんですが…

一色碁
http://www.cosumi.net/onecolor.html

一色碁って目隠し碁より簡単とはいえ思ったより難しいですね。正直、9路盤なら余裕かと思ってましたが、途中から白の巨大な団子石としか見えなくなってきて…(笑)

話のねたによかったら遊んでみてください。

* * * * * * *

Android 2.2+ではFlash Playerが動くようになったので(端末によっては動かないこともあるらしいけど)、これでこれからは携帯なんかでもCOSUMIで遊んでもらえるなあと喜んでいたんですが、実際に動くかどうかは今まで全く確認していなかったので、少し調べてみました。とりあえずアクセスログを見た感じでは、GALAXY Tab SC-01C、GALAXY S SC-02B、SIRIUS α IS06、GALAPAGOS SoftBank 003SHなどで終局まで打たれている形跡がありました。操作のしやすさなどに関しては全くわかりませんが、一応動くのは動くようです(良かった!)。私もAndroidのスマートフォンが少し気になってるんですが、もう買っちゃおうかな?

Fuego 1.0リリース

2011.02.05  |  Fuego, 囲碁  |  Comments (0)

Fuegoの新しいバージョン、1.0がリリースされています。

Fuego
http://fuego.sourceforge.net/

もはやベータではないということで、バージョンナンバーは0.5ではなく1.0になったみたいです。Windows用のバイナリが手に入ったら、またテストしたいと思いますが、劇的に強くなっているってことはなさそうです。

[追記 2011/4/2]
いつの間にかバージョン1.1もリリースされていました。そしてさらに、本家サイトにWindows用のバイナリが用意されていたのでテスト対戦させてみました。

対戦させたのは、バージョン1.1と0.4.1で、

uct_param_player ignore_clock 1
uct_param_player max_games 10000
uct_param_search lock_free 1
uct_param_search number_threads 1

として、19路盤で先後を換えて50局ずつ計100局対戦させてみました。コミは6目半。カッコ内は、一局あたりの平均消費時間です。

Fuego 1.1(415.8sec) 56勝 – 44勝 Fuego 0.4.1(522.1sec)

Fuegoは負けそうになると時間を使う傾向があるようなので一概には言えませんが、消費時間が減っているのもいい感じです。

/proc/loadavgの謎

CentOS 5.5なCOSUMIのサーバでcat /proc/loadavgとすると、ごくまれに最後の改行が1つではなく2つになっていることがあります。どうでもいいような細かい話ではありますが(笑)、しかしたぶんこれは意図されていない出力形式だと思います。

$ cat /proc/loadavg
5.02 4.74 4.32 4/245 6023
$ cat /proc/loadavg
5.02 4.74 4.32 9/257 6072

$ cat /proc/loadavg
5.02 4.74 4.32 12/267 6146

そもそもなぜこれに気づいたかというと、この出力内容をログに取り続けているからなんですが、最近、そのログを見ていた時に、偶然、改行が2つの時だけに見られる奇妙な規則性に気がつきました。その規則性とは、「4カラム目のスラッシュの左側(実行中のプロセス数)が9」ということです(ほんとよく気がついたと思う(笑))。

5.02 4.74 4.32 9/257 6072

簡単なスクリプトを書いてさらにもう少し詳しく調べたところ、分かったのは、

  • 89の時しか改行が2つにならない
  • 8の時に改行が2つになる確率は、だいたい1%ぐらい。ごくまれ
  • 9の時に改行が2つになる確率は、だいたい50%ぐらい。こっちは多い

ということです。さらにさらに、以前使ってたサーバのログなども調べてみると、同じような条件で同じく改行2つになっている時があるのはあるのですが、発生頻度が今より少なかったです。初代、二代目、三代目(現在)となるにつれて、改行2つになる確率が増えていきます。ついでにいうと、簡単にしか調べてませんが、手元のPCでは改行2つが再現しませんでした。

一体なぜこういうことになるんでしょうか? 皆さんの環境でも同じことが起こりますか? とにかく不思議で不思議でしかたありません…

COSUMIには黒番白番どちらが勝ちやすい?

以前から調べよう調べようと思っていた、コミ6目半なCOSUMIの9~15路盤での手番による有利不利を調べてみました。

オンライン囲碁ゲーム COSUMI
http://www.cosumi.net/

COSUMIでは、ユーザが勝った碁しか正確に把握できないんですが、それらの対局の内、ユーザが黒番だった割合は以下のような感じでした(調査対象期間はここ1ヶ月間ぐらい)。

9路盤 52.2%
11路盤 51.1%
13路盤 53.2%
15路盤 52.6%

一応だいたい私の事前の予想ぐらいでした。最適なコミの大きさの話はけっこう複雑で、あまり簡単にこれという答えが出せませんが、COSUMIは今後も引き続き6目半でいいかなと思っています。いつかCOSUMIがもっと強くなったら、もう一度調べてみたいですね。

COSUMI特有の要因もいろいろあると思いますので、この数字が囲碁というゲームそのものだけから来ているとは考えないで、参考程度に眺めるぐらいにしておいてください。

COSUMIに最大何目差で勝つことができるか?

COSUMIにツイートボタンを付けてから、COSUMIでの対局をつぶやいてくれる人が少しずつ増えてきてとても喜んでるのですが、それらのツイートを見ていると、ものすごい大差でCOSUMIをやっつけている人がちょくちょくいるので、では一体最大何目差で勝った人がいるんだろうと思い、ここ一ヶ月間ぐらいの棋譜をちょっと調べてみました。

オンライン囲碁ゲーム COSUMI
http://www.cosumi.net/

調べ始めてすぐに気がついたのは、COSUMIを全滅させている棋譜がかなりあるということです…(笑) 当然のことながら基本的にそれ以上大差で勝つことはできませんが、9路盤なんかではそんな棋譜が山ほどあり、11路盤、13路盤と、碁盤が大きくなるに連れて数は減っていきますが、ゼロにはなりません。そして、なんと15路盤でもCOSUMIを全滅させている棋譜が3つもありましたので、ここに貼っておきたいと思います。その内ひとつは、なんと白番を持ってCOSUMIを全滅させてます!

まずは、黒番216目半勝ち。

次は、黒番217目半勝ち。

そして最後に、白番223目半勝ち。

ここまで来ると、ハム将棋に裸玉で勝つみたいな趣がありますね…(笑)

[以後の関連記事] : COSUMIに最大何目差で勝つことができるか? その2

タモリ倶楽部がCOSUMIにたくさんの人を連れてきてくれたかもしれない

COSUMIで使っているさくらの専用サーバには、データ転送量をグラフにして見せてくれるサービスがあります。今日、たまたまそれを見ていたら、昨日(日付変わっていたので正確には今日だけど)の深夜に突発的に転送量が増えていた時間帯がありました。

このグラフはサーバ全体のデータ転送量のグラフなので、必ずしもウェブサーバへのアクセスによるものではありません。例えば、自分が大きなファイルをアップロードしたりダウンロードしたりすると、当然こんなものではないぐらい跳ね上がります。ですが、昨日のその時間は暖かい布団の中で夢の中… 自分では何もしていません。また、誰かがどこかでCOSUMIのことを紹介してくれたので、一気にアクセスが増えたってこともありえますが、真夜中のことなのでちょっと考えにくい。うーん、普段から全くないことでもないので、こういうのを気にしすぎてもあれなんですが、気持ち悪いので一応サーバのログなどを調べておいた方がいいかなあなんて考えている時に、ふとあることを思い出しました。

「タモリ倶楽部で囲碁の話題をやるって言ってたけど…」

そうなんです! 昨日のタモリ倶楽部は「アンガールズ田中の恋人、友達募集!!ただし囲碁のできる方」という回で、もろに囲碁の話だったんです! 中島美絵子先生が出演されて、例の「碁的」の話なんかもあったらしい… 放送時間は0:20~0:50。上のグラフと比べてみてください。どんぴしゃですね。

ということで、普段は全くないような種類のアクセスがあったようなのでもう少し調べてみます。先ほどのグラフにロードアベレージの推移を重ねてみました。

全体に見られる転送量とロードアベレージとの相関が、例の時間帯では大幅に弱くなっていて、明らかに通常とは異質のアクセスがあったことがうかがえます。COSUMIでは、「ロードアベレージが高い」イコール「囲碁対局ゲームがたくさん行われている」なので(本当にほとんど完全にイコールです)、例の時間帯はウェブサイトには来たけど、囲碁対局ゲームはやらなかった人が多かったと言えそうです(テレビを見てた? 囲碁のやり方がわからない?)。それから、他の時間帯と比べると、Outbound/Inbound比がやや大きいのは、ブラウザのキャッシュにCOSUMIのファイルが無かったからという可能性があります(初めて来てくれた人が多かった?)。ちなみに、昼の12:40ぐらいにあるピークの時は、100面打ちから150面打ちぐらいになっていると推定しますが(昨日はちょっと多かった)、そことの比較で、いかに深夜のこのアクセスがすごいか分かっていただけるでしょうか?(ていうか、ウェブサーバのログ解析してもっとましなデータ持って来いって怒られそうですね。でも、めんどくさいのでやりません(笑))

私は、テレビの将来はかなり暗いと常々思ってますが、直接関係がある訳でもないウェブサイトに、深夜にも関わらずこんなにもたくさんの人を連れてくるこの底力は本当にすごいなと驚きました。タモリ倶楽部は、放送日が地域によってかなりばらばららしいので、うまくいけば、第2波、第3波も観測できるかもしれません。

[追記 2011/1/9]
ウェブな数字を出さないで、話をこのまま終わらすのはあまりにいいかげんなので、1時間単位のデータしか見れないのがなんですが、Google Analyticsのページビューのグラフも貼っておきます。1つ目のが1月5日~1月7日の合計、2つ目のが1月8日分です。放送時間だったのは、2つ目の一番頭の部分です。


明らかにボリュームがありますし、「新規ユーザー」と「リピーター」の逆転も見られます。放送時間終了後も、この逆転がしばらく続いているのも分かりますね。

ということで、この時間ウェブサイトへ多くのアクセスがあったのは間違いありません。後はこれがタモリ倶楽部の影響だったかどうかですが、”tamoriclub”なんてリファラが付いてくるわけでもないので(笑)、正確に調べるのはなかなか難しいですね。上で、放送日が地域によってかなりばらばらだと書きましたが、こちらのサイトを見た感じでは、主だったものは1月22日(正確には23日。放送時間は地域で微妙に違う)の岐阜・愛知・三重・長崎・沖縄と、1月29日(同じく正確には30日)の滋賀・京都・奈良・大阪・兵庫・和歌山・徳島の2日だと思われるので(注意! 放送日が正しいかどうかは私は全く保証できません)、この2日についてはちゃんと調べて事後報告したいと思います。

[追記 2011/1/9]
先ほどページビューのグラフを貼ってた時に、1月8日分の23時台に違和感を感じていたんですが、理由が分かったような気がします。またも似たような話ですが、その時間帯のNHKのトップランナーって番組に、井山裕太名人が出演されていたんだそうです! たまたまかそれともこのブログ記事を書いたからかな、なんて思っていたのですが違いました。っていうかテレビってやっぱりすごいですね。ただ、日本棋院のウェブサイトとかならともかく、COSUMIなんかがこんなに影響を受けるってのが不思議な感じもあるんですが…

とりあえず細かい動きが分かるので、また転送量のグラフを貼っておきます。ページビューのグラフは明日にでもまた貼ります。

書かなくても大体分かりそうな感じですが(笑)、放送時間は23:30~23:59でした。その前の時間帯に軽く谷を感じますが、これは「今から井山君がテレビに出るのに、COSUMIなんかで遊んでいる場合じゃない!」ってことでしょうか? ちょっと面白いですね。

一応、過去の金曜日、土曜日の夜に似たような傾向が無いか調べましたが、はっきり言って皆無でした。明らかにこの2日間は特別だったと思います。

[追記 2011/1/10]
1月9日分のページビューのグラフです。上の1月8日分からの続きにあたります。

トップランナーの放送終了直後の0時台からがなかなかすごいです。「新規ユーザー」と「リピーター」の逆転もまた見られますが、今のCOSUMIではこれは相当珍しい現象です。

[追記 2011/1/22]
タモリ倶楽部の関西圏の放送は、17日の夜だったようです。放送時間は1:42~2:12かな? ということで1月18日分のページビューのグラフです。

かすかに2時台に波を感じますが、首都圏での放送時とは全く様子が違いますね。

[追記 2011/2/7]
タモリ倶楽部の名古屋での放送は、2月5日の夜だったようです(遅すぎ!)。放送時間は0:55~1:24。ということで2月6日分のページビューのグラフです。

関西圏での放送時に同じく、かすかに1時台と2時台に波を感じますが…