苔とWeb
ナニゴケ作ったので、Web上の苔にまつわるもろもろを調べて、一度ブログ記事にしてみます。こういうのを書き残しておけば、何年か後に見返した時に役に立つだろうという当初の意図だったのですが、結果的には、ここにしか残らなそうな内容は特に含まれていません。
ナニゴケ – 苔の種類を判別します
https://www.nanigoke.net/
まず、Googleで「苔」という単語を検索した時の、検索結果件数(って言うのかな?)ですが、検索する条件などにもよるのでしょうが、私の環境では「約 38,500,000 件」となります。この数字の大きさを理解するために、私は反射的に「囲碁」という単語と比較してしまうのですが(笑)、そちらは「約 40,100,000 件」となり、まあだいたい似たような規模のワードようです。そして、検索結果の上位には苔の販売業者のサイトが多く並んでいて、これはちょっと「囲碁」とは様相が違いますね(こういう比べ方もなんですが、碁盤碁石を販売するサイトが上から並ぶことはないですからね)。分かりやすいところでは、楽天が5番目に私の環境では来ます。私は苔を自分で育てるということに興味が無い人ですし、ましてや買うとか発想にも無いですが、世の中的にはそんなものみたいです。こういうの、正直、私は最近まで知りませんでした。それにしても、上の方のサイトもそんなにリンクを集めている感じはないですね。「囲碁」だと日本棋院という強敵もいるのですが(笑)、そんなのも無いし、これは意外とスカスカかな? なんとか一気にぶち抜きたいですね。そして、上位のサイト見ている限り、「苔」はけっこうしっかりと蘚苔類のことみたいです。
次に時系列で見るために、Google Trendsでも調べてみました。最初は「苔」。
まず気が付くのは、季節性があるということですね。ピークは5月6月みたいです(ナニゴケもう少し早くリリースしたかった…(笑))。そして、長いスパンで見ると、右肩上がりの傾向も見て取れます。「最近、若い女性に苔が人気で…」とか聞くと、「また言ってるよ」って正直思っていたのですが、どうやらまんざら嘘でもないようです。で、この最近の苔人気の中心は、苔テラリウムとか苔玉など、観賞用に少量の苔を屋内で育てたいという需要にある気がします。「苔 テラリウム」だとこんな感じ。
他の植物と同じく、苔を観察し愛でる人はいつの時代もどこの国にもいるし、日本だと庭など屋外で苔を積極的に育てるということは昔からあったと思いますが、「屋内」というのが新しいところでしょうか? ちなみに、Google Trendsでの「苔」が蘚苔類のことなのかどうかは、当然のことながらかなり微妙です。
私も普段から、蘚苔類についてWebで調べることが多いですが、まあ嘘が多いです。「どんな分野でもそんなもの」って声が聞こえてきそうですが、かなりはっきりと相対的に不正確な情報が多いと感じています。理由はいくつか考えられるようにも思いますが、これといった説明を一言でするのはちょっと難しいですね。Googleの画像検索で〇〇ゴケを検索した時も、コンテンツの不正確さに、ウェブサイトの論理構造のまずさと、Googleのバカさ(笑)が相まって、かなり酷いことになってるんですが(でも、今見てみると以前よりだいぶましな気も…)、これがナニゴケを作ろうとした動機のひとつだったりもします。
そんな感じで、本当に役に立つサイトが少ないなと感じている私が、いつも勉強させていただいている、おすすめサイトをひとつ紹介します。
そよ風のなかで Part2
https://soyokaze2jp.blogspot.com/
おそらく中の人はごりごりの蘚苔類の専門家ではないはずですが、根拠のない断定とかするような方ではなく内容も信頼できますし、このブログが無かったら、ナニゴケももっと酷いものにしかならなかったと本当に思います。で、このブログの中の人、 左木山祝一さんが、つい最近、「コケの国のふしぎ図鑑」という書籍を出されました。たくさんお世話になったお礼に、私もできるだけ早く購入させていただきます。おまいらも買え!
次は蘚苔類の図鑑についてのブログ記事を書くかもしれないし、書かないかもしれないし、やっぱり書くかもしれない。
[追記 2020/4/13]
「コケの国のふしぎ図鑑」はあの後すぐに購入しましたが、とても良い本でしたよ。写真がどれもとても美しく、見開き2ページ使って1枚の写真という箇所が結構あるのですが、これはなかなか斬新ですね(写真は基本すべて大き目で、ジャゴケの雄器托は6cmぐらいある(笑))。他の方にも強くおすすめできますが、とはいえ包括的な蘚苔類の図鑑ではないですし、フィールドに持ち出すにもあまり向かないと思うので、そこはご注意ください。お酒でも飲みながら、ペラペラめくっていると楽しいと思います。
「そよ風のなかで」は、2014年7月からのページビューが現時点で467,358となっているのですが、これちょっと少なすぎじゃないでしょうか?(こんな素晴らしいサイトがなんで…) ナニゴケやる以上、平凡社の図鑑は10万しようが私は買わないわけにはいかないのですが、その理屈から言ったら「そよ風のなかで」にも同じかそれ以上のお金をお支払いしてもいいくらいで、本当に感謝の言葉もありません。この時代、学術的な図鑑はデジタルでないとさすがに使い勝手が悪いと、いつも強く感じています。スマホ・タブレット用のネイティブアプリで、だれか勝負する人いないのでしょうか?