電王戦リベンジマッチ

2013.12.29  |  将棋  |  Comments (0)

第2回将棋電王戦、船江恒平五段vsツツカナ戦のリベンジマッチが、12月31日大晦日に行われます。

電王戦リベンジマッチ | ニコニコ動画
http://ex.nicovideo.jp/denou/revenge/

大晦日はこれを見て過ごすことに決定しました(笑)。

ponanza強し

2013.05.11  |  将棋  |  Comments (0)

ここ連日、ponanzaが将棋倶楽部24に出現中です。そして、その様子を開発者の山本さん、およびその他大勢の豪華ゲストでニコニコ生放送されています。

将棋中継コミュニティ-ニコニコミュニティ
http://com.nicovideo.jp/community/co2030073

はっきり言って、お金取れるレベルの面白さです。今度、渡辺竜王(!)が来るなんてとんでもない話まで出ていました。今日も午後3時からやるそうです。

ponanzaは将棋倶楽部24の最高レーティングを更新しました。昨日の対局から、一手紹介したいと思います。対shogigoki戦、40手目後手3九馬!

第23回世界コンピュータ将棋選手権

2013.05.03  |  将棋  |  Comments (0)

本日、5月3日から第23回世界コンピュータ将棋選手権が開催されます。

第23回世界コンピュータ将棋選手権
http://www.computer-shogi.org/wcsc23/

今年の見どころは、

<一次予選>

1.Floodgate で大活躍!「NineDayFever」は、選手権でも活躍するか?

2.今年こそ参加するか?「N4」(旧:大将軍、一昨年前のオープン戦で大暴れ!)

3.芝浦将棋の流れを汲む「芝浦将棋Jr.」はどこまで活躍するか?

4.女流棋士2名参加の「メカ女子将棋」は台風の目になるか?

<二次予選>

5.二次予選から登場するシード組は、レベルの違いをみせつけるか?

6.昨年新人賞を獲得した「Sunfish」は初の決勝進出なるか?選手権直前のイベントで活躍した「Apery」はどうか?

7.昨年は二次予選で苦杯をなめた元祖「Bonanza」は巻き返しなるか?

<決勝>

8.2000-2001年以来連覇はないが、「GPS将棋」の連覇はなるか?

9.「激指」「YSS」など優勝経験プログラムの活躍は?

10.昨年、上位プログラム「ツツカナ」「ponanza」「習甦」は、今年も優勝争いを盛り上げるか?!

とのことです。

去年は、「長い将棋の歴史上、最高の棋譜が見れるかもしれないイベントです」と書きましたが、今年は、「長い将棋の歴史上、最高の棋譜が見れるイベントです」としておきます。とりあえず個人的な興味は、GPS将棋の上を行くソフトがあるのかどうかでしょうか?

[追記 2013/5/6]
今年の優勝はBonanza。衝撃的な(そして感動的な)結末でした。世界コンピュータ将棋選手権が今後、何年、何十年続くのかは分かりませんが、いつかこの大会が無くなる時に、みんながその長い歴史を振り返り、「ああ、ここがハイライトだったね」と口にする、そういう瞬間だったと思います。現在のコンピュータ将棋の発展の、多大なる貢献者である保木さんの手に、優勝が転がり込んできたのは良かったんじゃないでしょうか?

個人的に感動したもうひとつの対局が、同じく決勝7回戦のYSS対習甦戦。そこまで決勝未勝利だったYSSが最後に意地の1勝を挙げました。YSSは22回連続の決勝進出(!)だそうで、山下さんの続けてこられた努力には、ただただ頭が下がるのみです。

「コンピュータは名人を越えたのか?」というのが、今年の大会の大きなテーマだったと思いますが、うーん、やっぱりもう超えてるかな? Bonanza対渡辺戦というリベンジマッチを、ぜひ番勝負で見たいですね。

ついに決戦の時が! 第2回将棋電王戦

2013.03.22  |  将棋  |  Comments (0)

ついに明日23日から、第2回将棋電王戦が始まります。

第2回将棋 電王戦 HUMAN VS COMPUTER | niconico
http://ex.nicovideo.jp/denousen2013/

もう本当に本当に楽しみです。一応、私も結果を予想しておきます。プロ棋士側はひねった事をやるつもりはあまりなさそうなので、コンピュータの4勝1敗でどうでしょうか?

昔、橋本崇載八段がTACOS相手にふざけてたら(笑)、そのまま負けそうになったことがありましたが、あの時負けなくてほんと良かったですね。もし負けてたら、その後、人間対コンピュータの将棋対決がこんなに盛り上がることもなかったでしょう。

[追記 2013/3/23]
第1局は、阿部光瑠四段の勝ちでした。もうなんか完勝でしたね。この第1局がプロ棋士が勝つ確率が一番高い対戦かなとは思っていたのですが、とはいえ、コンピュータがひとつ負けたので、もう私の予想は外れそうです…

[追記 2013/4/2]
第2局は、ponanzaの勝ち。歴史的な対局となりました。ただ、コンピュータが勝ちはしましたが、私はコンピュータを過大評価し過ぎてたかなと、思わせられた対局でもありました。57手目の5四歩あたりは、「この形は絶対コンピュータは負けない」と思っていたのですが、その後かなりあっさりと形勢を損ねてますし…

[追記 2013/4/7]
第3局は、ツツカナの勝ち。184手の大熱戦でした。ここまで3局のコンピュータの印象は、序盤は思ったよりはしっかりしているけど、中盤・終盤は意外と頼りない感じ。完璧に指せてはいませんよね。

[追記 2013/4/14]
第4局は、なんと持将棋。まあすごい将棋でした(笑)。ちなみに、ここまでの4局、スーツ無敗、和服全敗らしいです。こういうのって、完全にただの偶然ではないのかもしれませんね。

[追記 2013/4/21]
第5局は、GPS将棋の勝ち。第5局まで来て、初めてコンピュータが気持ちよく勝ちました。三浦先生の出来が特に悪かったとかではなさそうなので、非常に価値がある勝利だと思います。最終的な結果は、コンピュータの3勝1敗1分けとなり、私の予想はちょっぴり外れました。というか、これは当たりませんね…(笑)

今現在のコンピュータと人間の棋力の関係を、私個人の感覚で書かせてもらうと、

GPS将棋は三浦八段に8割ぐらい勝てる。
だとすると、GPS将棋・羽生三冠・渡辺竜王あたりが実力いっしょぐらい。
もし、今現在GPS将棋より強いソフトが存在するのであれば、すでにコンピュータは人間を超えている。
そうでなくても2年後には、確実にコンピュータは人間を超える。

こんなものではないかと思います。今回の結果を受けて、ゴールデンウィークに行われる、世界コンピュータ将棋選手権が、がぜん面白くなってきたんじゃないでしょうか? 今回プロ棋士に勝ったソフトが予選落ちとか、本当にありえますからね。しかし、もしこれが第三回電王戦の出場資格決めるものなのであれば、決勝は8ソフトではなく10ソフトぐらいの総当りがいいように思います。なんとかなりませんかね?

第三回電王戦には、羽生先生・渡辺先生に必ず出ていただきたいです。もし出ないとなったら、さすがにそれは将棋連盟に学習能力が無いと言わざるを得ません。いまさら言っても遅いですが、毎回3年ぐらい遅いんですよ。プロ棋士がコンピュータをぼこぼこにするのも見ていて面白いと思うんですけどね。囲碁には同じ轍を踏んでいただきたくないですが、まあこっちは海外にもプロ組織があったりして、話がいろいろと違ってくるかもしれません。

GPS将棋に勝ったら100万円!

2013.02.21  |  将棋  |  Comments (0)

第2回将棋電王戦のプレイベントとして、すごい企画が行われます。

人類vs最強将棋ソフト 第2回将棋電王戦開催記念イベント | niconico
http://info.nicovideo.jp/gpsshogi100/

絶対勝てないってこともないはずですが、宣伝としてはそう高いわけではないということでしょうか? とはいえ、5日もやるのはさすがにちょっと危険では…

[追記 2013/3/22]
結局3人が勝って計300万ゲットとなったようです。主催者側はたぶん負けないと思っていたらしい…

第22回世界コンピュータ将棋選手権

2012.05.03  |  将棋  |  Comments (0)

本日、5月3日から第22回世界コンピュータ将棋選手権が開催されます。

第22回世界コンピュータ将棋選手権
http://www.computer-shogi.org/wcsc22/

WCSC22開催概要
http://entcog.c.ooco.jp/WCSC22/kaisai/

例によって、分かりやすい今大会の見どころの紹介がこちらに用意されています。

<一次予選>

1.昨年前評判が高く、結局出場せず、ベールに包まれた「大将軍」の活躍はあるか?

2.海外から参加の「無明3(アメリカ)」は、順位を伸ばすか?

3.ここ数年猛威を振るう「稲庭将棋」型プログラムは現れるか?また、その対策は?

<二次予選>

4.今年から決勝シードがなくなり、ハイレベルの生き残りを賭けた熾烈な対戦の行方は?

5.昨年初出場で大活躍した「Sunfish」、2年目で新人賞を獲得した「ツツカナ」は、決勝に進めるか?

6.序盤定跡データベース無しで臨む「芝浦将棋」は、序盤新手を繰り出すか?

<決勝>

7.2000-2001年以来連覇はないが、「Puella α(旧:ボンクラーズ)」の連覇となるのか?

8.昨年、同率ながら優勝を逃した「Bonanza」の久々の優勝は成るか?

9.「習甦」、「激指」、「Ponanza」、「GPS将棋」らがどういった優勝争いを見せるのか?あるいは、新興勢力の台頭はあるのか?

10.第2回電王戦に登場する5つのプログラムの行方は?!

いまや、長い将棋の歴史上、最高の棋譜が見れるかもしれないイベントです。将棋ファンはもう見逃せないと思います。

第16回コンピュータオリンピック

2011.11.18  |  Fuego, MoGo, Pachi, Zen, 囲碁, 将棋  |  Comments (0)

本日11月18日から、オランダのTilburgで第16回コンピュータオリンピックが始まります。

Tilburg 2011 (ICGA トーナメント)
http://www.grappa.univ-lille3.fr/icga/event.php?id=43&lang=3

囲碁はMany Faces of GoとMogoが今年は出ないようですが、代わりにPachiが居ますね(なぜだか19路には出ないようですが…)。

[追記 2011/11/26]
9路盤、13路盤、19路盤ともZenの優勝でした。現在、天頂の囲碁3を注文中なんですが、それがご祝儀です(笑)。基本的にZen、Steenvreter、Pachiの順で成績が良かったようです。最初そうは書かれてなかっただけで、Pachiは結局19路盤にも出たんですね。

次は、「第5回UEC杯コンピュータ囲碁大会」が12月3日から行われます。

第5回UEC杯コンピュータ囲碁大会
http://jsb.cs.uec.ac.jp/~igo/

第21回世界コンピュータ将棋選手権

2011.05.01  |  将棋  |  Comments (2)

うーん、1年経つのは早いですね。明後日、5月3日から第21回世界コンピュータ将棋選手権が開催されます。

第21回世界コンピュータ将棋選手権
http://www.computer-shogi.org/wcsc21/

第21回世界コンピュータ将棋選手権 ライブ中継
http://homepage.mac.com/junichi_takada/wcsc21/

第21回世界コンピュータ将棋選手権 – ニコニコ生放送
http://live.nicovideo.jp/gate/lv47425841

今年も、見どころがこちらに分かりやすくまとめられています。

1.「激指」の連覇で永世称号を得られるか?今季優勝すれば、通算5回となり、第2代永世選手権の称号を得ることとなる!(ちなみに初代永世称号は、「金沢将棋」)

2.昨年大活躍の「習甦」(選手権準優勝、Computer Olympiad準優勝)の初優勝なるか?

3.直前の4月のオープン戦でGPS将棋も破り1位となった「大将軍」の大活躍はあるのか?

4.「あから2010」をも凌ぐとも言われる「GPS将棋」のクラスタ並列化は功を奏すか?

5.決勝常連の本家「Bonanza」、Bonanzaライブラリー利用の”Bonanzaチルドレン”たちは猛威をふるうか?

6.ベテラン勢「大槻将棋」「YSS」「misaki」「竜の卵」らの巻き返しは?

7.毎年工夫を魅せる「ボンクラーズ」、将棋世界の連載でお馴染みの「Ponanaza」は、優勝争いに絡んでくるのか?

8.「稲庭将棋」(時間切れ勝ち狙い)のような特徴的なプログラムは登場するのか?「なのは」はまた、叫ぶのか?

9.初の試み「ニコニコ生放送」(ドワンゴさん)で、魅力をたくさん伝えちゃいます!(解説会のLIVE放送だけでなく、プロ棋士による詳しい解説やインタビューなども放映計画中!)

10.現地解説会も充実!コンピュータ将棋に造詣の深く、わかりやすい解説で定評のある勝又清和六段、新人王で注目の若手阿部健治郎四段のダブル解説。聞き手の竹部さゆり女流三段、中村真梨花女流二段も花を添えます!

「大将軍」ってソフトは参加をキャンセルされたようで、ちょっと残念です。あと、「なのは」はもちろん叫ぶと思います(笑)。

[追記 2011/5/3]
ニコニコ生放送はどうやら最終日だけらしい。とりあえず今日は、去年までと同じようにUSTREAMでライブ映像が見れます。

USTREAM: wcsc2011: 第21回世界コンピュータ将棋選手権.
http://www.ustream.tv/channel/wcsc2011

[追記 2011/5/6]
今年は「ボンクラーズ」の優勝でした。同じ5勝2敗の「Bonanza」は最後の対局に負けて惜しかったですね。全体的に実力が拮抗していたように思います。

第15回コンピュータオリンピック

2010.09.24  |  Fuego, GNU Go, MoGo, Zen, 囲碁, 将棋  |  Comments (0)

[以前の関連記事] : 第14回コンピュータオリンピック

今日から、日本の金沢で第15回コンピュータオリンピックが開かれています。今年は囲碁に13路盤部門、将棋に5五将棋部門が追加されています。

金沢 2010 (ICGA トーナメント)
http://www.grappa.univ-lille3.fr/icga/event.php?id=42&lang=3

The JAIST 20th Anniversary Events with the ICGA
http://www.jaist.ac.jp/ICGA-events-2010/olympiad/

さらに今年は、囲碁と将棋はネット中継があるようです。

ICGAの主なイベントのネット中継を実施
http://www.jaist.ac.jp/news/2010/0922_2.html

囲碁の19路はおそらくZenが一歩抜き出ていると思いますが、今年は去年出ていなかったMany Faces of Goも参加するみたいなので、意外と面白くなるかもしれません(他の伏兵だって居るかも…)。また、大会最終日の10月2日に、優勝ソフトと噂の史上最年少プロ棋士(そして秀行先生のお孫さん)、藤沢里菜初段との対局が行われます! しかも、これのネット中継もあります!! 何子で打つのかわかりませんが、すごく楽しみですね。

将棋の方も、今回は日本で開催されるということもあってか、去年とは打って変わって(笑)参加ソフトが多いです。激指、習甦、GPS将棋、Bonanzaなどが出ます。こちらも楽しみです。

[追記 2010/9/26]
9路盤の結果が出たようです。1位MyGoFriend、2位Fuego、3位Ericaでした。

MyGoFriendというソフトは初めて目にしましたが、こちらにウェブサイトがあります。

Home | mygofriend.net
http://www.mygofriend.com/

現在は9路に焦点を合わせて開発しているようで、今大会でも13路と19路には参加していません。

そして2位のFuegoですが、やっぱり9路では強いですね。3位のEricaは、この前のKGSの9路の大会で優勝していました。

ちょっと話変わりますが、今日、KGSにZen19とManyFaces1が居ました。Zen19は互先では3戦全勝、相手は全て3dでした! そして、ManyFaces1の対局を観戦しているZenAuthor… すでに火花が飛び散っています(笑)。

[追記 2010/9/28]
13路盤の結果が出たようです。1位Many Faces of Go、2位Fuego、3位MoGoでした。

Many Faces of Goの1位は順当なんでしょう。しかし、このソフトが9路では14チーム中10位(前回出場の一昨年は1位!)っていうのは、Many Faces of Goの作者が言われる「現在9路は良い定石を持っていないと勝てない」という事実を、如実に物語っている気がします。あくまでも推測ですが、MyGoFriendという新星の出現はこのあたりに秘密がありそうです。

明日からの19路は、やはり本命Zen、対抗Many Faces of Goでしょうか? FuegoやMoGoはどこまで食い込めるか…

[追記 2010/10/2]
19路は、1位Erica、2位Zen、3位Many Faces of Goでした。1位のEricaってこんなに強かったんですね… このソフトのことは今まで良く知らなかったのですが、9路と13路の結果からいって、19路はメダルもないかと思ってました。よく分かりませんが、Crazy Stoneの人が少しかんでるんでしょうか? 今日の対藤沢里菜戦が楽しみです。

(順当に強かった2位と3位をとばして)4位のMogoですが、ZenとMany Faces of Goとの対局は時間切れ負けでした(形勢は、Many Faces of Goとは良い勝負で、Zenには勝ってた?)。どうやら9路の時からトラブル続きだったようです。

5位のFuegoは、しちょうに取れない石を追っかけてましたね… おちゃめなのは嫌いじゃないです(笑)。

[追記 2010/10/2]
エキシビション対局は、藤沢里菜初段の中押し勝ちでした。コンピュータが強いプロ棋士に6子で勝つのは、まだまだ簡単なことではなさそうです。この対局のライブ映像は、録画されたものを今からでも見ることができます。

http://www.ustream.tv/channel/the-jaist-20th-an-ni-ver-sa-ry-events-go

第20回世界コンピュータ将棋選手権

2010.05.01  |  将棋  |  Comments (0)

明日、5月2日から第20回世界コンピュータ将棋選手権が開催されます。

第20回世界コンピュータ将棋選手権
http://www.computer-shogi.org/wcsc20/

WCSC20開催概要
http://entcog.c.ooco.jp/WCSC20/kaisetsu/

第20回世界コンピュータ将棋選手権 ライブ中継
http://homepage.mac.com/junichi_takada/wcsc20/

見どころは、こちらに分かりやすくまとめられています。引用させていただくと、

<一次予選>

1.コンピュータ将棋の穴:真剣に時間切れがちを目指す「稲庭将棋」(丸山(黒田)スペシャル)の戦いっぷりは?

<二次予選>

2.古豪(YSS、柿木将棋、SPEAR、TACOSら)の復活なるか?

3.新興勢力(習甦、Blunderら)の活躍は?

4.floodgate(shogi- server上で将棋プログラムを連続で対戦させる場)で高レーティングをたたき出している「激指」は本大会でも強いのか!?

5.第 14回コンピュータ将棋オープン戦で、GPS将棋も破って全勝優勝した「ボンクラーズ」(クラスタ並列プログラム?)の実力は?

6.レベルの上がった二次予選突破の最低レベルとは??

<決勝>

7.2000-2001年以来連覇はないが、「GPS将棋」は久々の連覇となるのか?

8.昨年2位の「大槻将棋」の悲願の初優勝なるか?

9.Bonanzaと昨年活躍の文殊が楽観的に合体した新合議システム「Bonanza Feliz」(繰り上げ決勝シード)は本当に強いのか?

10.決勝レベルのコンピュータ将棋の実力をプロ棋士はどう評価するのか?今秋に控える「清水市代女流二冠 VS コンピュータ将棋」の展望は?

とのこと。ということで、今年は「稲庭将棋」を応援するのが、当然の一手ですね(笑)。あと少し気になったのは、CPUがA4、OSがiPhone OSとなっている「神乎棋技(神の一手)」というソフトです。これはiPadでしょうか?(ですよね?) そして、エキシビション対局は今年も無いようです(泣)。ちょっと残念…

どうしても最終日の決勝のみに注目が集まりがちですが、一次予選、二次予選からの流れは、コンピュータ将棋の進化の歴史でもあります。苦笑いできる楽しい手もたくさん出てくると思うので(笑)、ぜひ明日の一次予選も見てみてください。

[追記 2010/5/5]
今年は「激指」の優勝でした。去年と比べてレートが400ぐらい上がったってすごすぎです! おめでとうございました。

そして「稲庭将棋」が最高でした。一次予選は負け無し(千日手回避すれば、全部勝てた?)、二次予選で準優勝した「習甦」に土をつける、とめちゃめちゃかっこよかった!(笑) 独創賞も納得ですね。

第14回コンピュータオリンピック

2009.05.17  |  Fuego, MoGo, Zen, 囲碁, 将棋  |  Comments (0)

[以前の関連記事] : MoGoとFuegoを対戦させてみた

現在、スペインのパンプローナで、第14回コンピュータオリンピックという大会が行われています。チェスや囲碁などのテーブルゲームの大会のコンピュータ版なんですが、囲碁の9路盤と19路盤がもうすでに終了して結果が出ました。

14th コンピュータオリンピック, 囲碁 (9×9) – パンプローナ 2009 (ICGA トーナメント)
http://www.grappa.univ-lille3.fr/icga/tournament.php?id=194&lang=3

14th コンピュータオリンピック, 囲碁 – パンプローナ 2009 (ICGA トーナメント)
http://www.grappa.univ-lille3.fr/icga/tournament.php?id=193&lang=3

9路盤は1位Fuego、2位MoGo、3位Yogo、19路盤は1位Zen、2位Fuego、3位MoGoとなりました。9路盤はFuegoとMoGoの2強の戦い、19路盤は先の2つにZenを加えた3強の戦いといった感じだったようです。

しかし、Fuego強いです。9路盤と19路盤の両方でMoGoの上を行ったというのは相当ですね。まあ、Xeon E5450が8発ってのは若干反則気味ですが…(笑) 自腹で用意したんでしょうか?

そして、19路盤でそのFuegoのさらに上を行ったZenですが、CGOSでも抜群の強さを見せています。KGSのZen19ってアカウントがこのソフトだと思うのですが、ランクは1dだそうです。すごいですねー この大会のウェブサイト見て初めて知ったのですが、Zenの作者はYamatoさんという日本人の方だそうです。

今大会には将棋も競技としてあったのですが、参加はたったの2チームだけだったようです(ちょっとさびしい…)。TACOSが出て優勝しています。

[以後の関連記事] : 第15回コンピュータオリンピック

[追記]
Fuego開発者の方の、詳細な大会レポートが出ています。ハードウェアはIBMが用意してくれたみたいですね。

Fuego at the Computer Olympiad in Pamplona 2009: a Tournament Report(PDF)
http://www.cs.ualberta.ca/TechReports/2009/TR09-09/TR09-09.pdf

大会に参加したのとほぼ同じ内容のFuegoの安定版、バージョン0.4もリリースされています。

第19回世界コンピュータ将棋選手権

2009.05.01  |  将棋  |  Comments (0)

明後日、5月3日から第19回世界コンピュータ将棋選手権が開催されます。

第19回世界コンピュータ将棋選手権
http://www.computer-shogi.org/wcsc19/

第19回世界コンピュータ将棋選手権 ライブ中継
http://homepage.mac.com/junichi_takada/wcsc19/

今回は、先日ソースコードが公開された、Bonanzaのライブラリを使用したソフトがどのくらい出て来るのか、ちょっと興味があったのですが、どうやらBonanza自身以外では、「文殊」というソフトだけみたいで、意外と少なかったですね。もし、このソフトが決勝まで行けば、Bonanzaとの師弟対決(?)を見ることができるので期待です。それから、それ以外の面白そうなソフトといえば、「漫遇将棋」でしょうか? よく分からないんですが変り種らしい… そして、「A級リーグ指し手1号」は今年も出るようです。私はこれを応援します(笑)。

それから、今年はエキシビション対局が無くなったらしい… なぜだか分かりませんが、これはすごく残念。

と、ここまで書いてあれなんですが、例のインフルエンザの関係で、この大会の開催がちょっと危ぶまれているらしいです。コンピュータ将棋協会のトップページ曰く、

今後、状況が変化した場合は、当サイトにて状況をお知らせしますので、ご注意願います。
もし会場の早稲田大学構内が立ち入り禁止となりましたら、中止のやむなきに至る可能性もございます。何卒ご了承ください。
(早稲田大学Webサイトには、「今後、日本国内で人から人への感染が確認された段階」で全キャンパスが立ち入り禁止になるとの告知があります)

なんだとか。致し方ないことではありますが、本当に中止になったら残念ですね。

[追記]
とりあえず、一次予選が始まりました。会場の様子は動画・写真でこちらから見ることができます。

コンピュータ将棋選手権ネット中継
http://computer-shogi-live.cocolog-nifty.com/

[追記]
大会はGPS将棋の優勝で幕を閉じました。GPS将棋、強いのは分かっていましたが、優勝とはちょっと驚きです。実は以前、このソフトを使って、COSUMIの将棋版を作ってみたいなと少し思ったことがあったのですが、うーんなんだか本当に作ってみたくなってしまいました…(笑) 実際作るとなると、またいろいろと大変になりそうですが、せめてCOSUMI APIの将棋版だけでもいいので、挑戦してみたいです(これならたぶん簡単なので)。需要ないでしょうか?

Bonanza vs 文殊 は、直接対決はBonanzaが制しましたが、順位では文殊3位、Bonanza5位という結果でした。文殊はBonanzaを使ったかなり単純な合議アルゴリズムだったそうです。まだまだはっきりしたことはよく分かっていないと思いますが、これでうまくいくなら、なんだかすごいですね。

来年は、エキシビション対局の復活をお願いします!

第18回世界コンピュータ将棋選手権

2008.05.02  |  将棋  |  Comments (0)

今年もこの季節がやってきました。明日5月3日から、第18回世界コンピュータ将棋選手権が開かれます。インターネット中継もあります。

http://homepage.mac.com/junichi_takada/wcsc18/

参加チーム一覧を見ていると、CPUの欄に「Xeon」とか「Core 2 Extreme」とか厳つい名前が勢揃いです。みなさん気合入ってますねー しかし、その中にさらに厳つい「独自開発」という文字が! なんですかこれは? 使用言語は「verilog」って、もう何がなんだか… そのソフトの名前は「A級リーグ指し手1号」。どうやらこれは、FPGAの将棋プロセッサということみたいです。なんだかすごいですね。とりあえず、今年はこのソフト応援することに決めました(笑)。どうかがんばってください!

Eee PCで大会に出る人とかいないんでしょうか?(笑) いたらめちゃくちゃ応援しますが…

[追記]
今年は現場のライブ映像が見られます。これはすごくいいですね。

[追記]
激指の優勝で終わりました。どのソフトも単に強いだけでなく魅せてくれますねー(特にむちゃ攻めのBonanzaは楽しかった(笑)) エキシビションで加藤さんと清水上さん相手に二つとも勝ったのにはびっくりしましたが、ライブ映像を見てた感じでは、ちょっと人間が力を出せる環境ではなかったようにも思います。来年以降、できればこのあたりを何とかしてあげてほしいです